メッキ加工とメッキ工場見学会
こんにちは。(有)島田工業所です。
今回は弊社のメッキ加工のご紹介とメッキ工場の工場見学をさせていただいたので、そのご紹介をさせていただきたいと思います。
それではまず、弊社のメッキ加工のご紹介からさせていただきます。
今回ご紹介する品物は、とても手間のかかるもので一回の投稿ではご紹介しきれないので数回に分けてご紹介します。
この品物は避雷針と呼ばれるもので雷を避けるための物です。
まず素地の状態からバフ研磨をしていきます。
熟練の職人さんにより鏡面までバフ掛けします。
さすがはバフ職人!! とても綺麗にバフ研磨できています。
素人さんにはとても磨けません。。
というのも、ある程度の曲線の物やちょっとした平面であれば何とか誤魔化せますが、この大きさでこの径のシャフト状のものとなると、とても難しいです。
握力や力も使いますので、経験が豊富になければ丸い円柱形が維持できずに楕円形になったり、デコボコになったりしてしまいます。
とても気の使う仕事なのです。
そしてその後、超音波脱脂洗浄機にて表面に付着した油・汚れなどを完全に除去します。
そしてラッキングしていきます。
このあとメッキなのですが、今回はここまでとさせていただきます。
次回の避雷針メッキ加工に、乞うご期待してください。笑
ちなみに次回は硫酸銅メッキ後に、またもう一回バフ研磨をしたのちにマスキング処理までをご紹介いたします。
そして工場見学の話題に変えたいと思います!!
お邪魔させていただいたのは幸手にある㈱サニー電化さんと㈱真工社さんです。
感想や今後活かしていきたいことなどを書いていきます。
それではまず真工社さんから
埼玉県のプラメッキ屋さんといえば真工社さん!というぐらい有名な100年企業のメッキ屋さんです。
戸田市に本社を構えていて、戸田の本社工場は自動車関係やシャワーなど水回り関係で幸手工場は遊戯関係(パチスロ等)のお仕事をされているみたいです。
感想としては、冶具が凄い!よく見るとクロームメッキの付き周りを良くするために、補助陽極(アノード)が張り巡らされているのが印象的でした。
きっと品質の良さはここにあるんだなと思い、良いものを見させていただきました。
冶具は今後の参考にさせていただきます。
そしてサニー電化さん
水に浮いてしまうような極微細の品物に特化していて、顕微鏡でしか見れない極細の止まり穴などの中にまで、きっちりと金メッキ等を施せるのは
サニー電化さんの右に出る企業さんは日本や世界を見ても、あまりいないのではないでしょうか。
実際に海外からのお仕事の依頼もあるそうです。
サニー電化さんも埼玉県の戸田市で元々メッキ業を営んでおられましたが、新たに幸手工場に新設・移転して現在に至ります。
感想としてはメッキ屋さんとは思えないぐらい何より綺麗です。建物を見てもわかるように、とてもメッキ屋さんだとは想像がつきません。
そして驚いたのは従業員に対して社内認定・めっき検定試験があること
意味としては、今現在、国に認められているメッキ技能士の検定試験はサニー電化さんでは品物が小さすぎて、あまり意味のないものなので
自社内で定期的に水に浮いてしまうような極微細な品物に対しての経験値の有無を見極める試験があって、合格すれば社内認定として徐々に極微細な品物ができるようになっていくシステムが確立されていること
そういった独自のシステムがとても勉強になりました。
ちなみに水に浮いてしまうような極微細な品物にメッキを施せる方は、まだ3人しかいないそうです。
それだけ普通の人には決して真似のできない難しいお仕事をなさってるということです。
自分にとって、とても意味のある今後につながる有意義な時間を過ごさせていただきました。
㈱サニー電化さん・㈱真工社さん 本当にお世話になりました。ありがとうございました。
僕も将来、弊社をこういった企業さん達と一緒に肩を並べられるような企業に成長させます。
それではまた
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